このドラマ、パロディーとメタファーで出来上がっているのではないかと言う仮説を立てています。
シェークスピアの「リチャード三世」という舞台は、八男?とか末のほうの息子のため王位継承権の低いリチャードが兄たちを謀略にはめて追い落とし、その幼い息子たちをも殺してしまう話らしい(今読んでいるところ)。この幼い息子たちを殺すというところと、本能寺のいなかったはずの子供二人が現れると言うところが対になっていて、その本能寺の絶望がリチャードの絶望の裏返しになったため、舞台が迫真のものになった、というのが第二話の主題である、というのはもちろん私のたてた仮説に過ぎません。(シェークスピアについて語るなんて我ながらおこがましいですが)
ヤナギサワエキスプレスの社長の昔やっていた小劇団、あれ絶対モデルありますよね。体を使ったダイナミックな演技は夢の遊眠社とかかな。主宰の野田秀樹はあごは外れていないが、体がもたないという理由で役者を引退しているし。舞台に新幹線のセットがあったり、「エキスプレス」という劇団名は、「劇団☆新感線」の劇団名とかぶって見えます。
パロディーは元ネタを知らないと笑えないし、メタファーは気が付かないと意味が分からない。そこらへんが、このドラマの分かりにくさにつながっているのではないでしょうか。